ST-310を長年使い続けているキャンプ好きにとって、「もう少し大きい鍋が乗れば」「グループでも使えればいいのに」という気持ちは、一度は感じたことがあるはずです。そのモヤモヤに対して、SOTOがついに公式の答えを出しました。
2026年5月29日に発売予定の SOTO カコムシリーズは、ST-310専用に設計された純正拡張アクセサリーです。ベーススタンドを軸に、おでん鍋・グリルプレート・たこ焼きプレートなど、6アイテムが同時ラインナップされます。「ソロバーナー」として長年愛されてきたST-310が、このシリーズの登場によって初めてグループ向けの調理器具として機能するようになります。
本記事では、各アイテムのスペックと特徴、ST-310がなぜここまでコミュニティに愛されてきたか、そしてカコムシリーズがどんな人に刺さるかを丁寧に解説します。
【結論】SOTO カコムはこんな人におすすめ
- すでにST-310またはST-340を持っていて、もっと活用したい人 — 持っているバーナーを買い替えずに拡張できるのが最大の魅力です
- 2〜4人のグループキャンプで使いたい人 — ソロ用バーナーだったST-310を、グループ調理に対応させられます
- 煮込み・焼き・燻製まで1台でこなしたい人 — おでん鍋・グリルプレート・スモーカーと料理の幅が大きく広がります
- サードパーティ製の拡張パーツに不安を感じていた人 — 純正品なので安全性・フィット感・保証面で安心感があります
- 公式製品でキャンプ道具を揃えたいミニマリスト派 — アクセサリーを純正で統一できるため、見た目の統一感も出ます
SOTO カコムシリーズのラインナップと価格
2026年5月29日に発売予定の全6アイテムをまとめました。
| アイテム名 | 品番 | 価格(税込) | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| カコム ベーススタンド | ST-3110 | 4,950円 | ST-310/340の安定化・拡張の土台 |
| カコム おでん鍋 | ST-3111 | 7,700円 | 煮込み料理・最大5合炊き |
| カコム グリルプレート | ST-3112 | 6,930円 | 焼き物・煙少なめ調理 |
| カコム ジンギスカン鍋 | ST-3113 | 未確認 | 焼き肉・ラム肉料理 |
| カコム たこ焼きプレート | ST-3114 | 未確認 | たこ焼き・アヒージョなど |
| カコム スモーカー | ST-180 | 13,750円 | 燻製調理 |
ジンギスカン鍋とたこ焼きプレートは価格が現時点で未確認のため、公式サイトでの確認をおすすめします。
ST-310が「ソロ用」だった15年間:カコムが生まれた理由
SOTO ST-310は、2000年代後半から日本のキャンプシーンで長く愛用されているシングルバーナーです。CB缶(カセットボンベ)対応で、コンビニでもホームセンターでも燃料が手に入る手軽さ。本体価格は4,000円台と、他社の同カテゴリー製品と比べて購入しやすい価格帯。折りたたんだ状態はとてもコンパクトで、ソロキャンプのバックパックにすっと入ります。
これだけの条件が揃っているバーナーは、正直なかなかありません。「キャンプを始めるなら、まずST-310」という流れは長年定番化しており、あちこちのキャンプ場でその姿を見かけます。
ただ、ひとつ大きな弱点がありました。五徳が小さく、大きな鍋や重いダッチオーブンを乗せるのが難しいという問題です。設計の前提がソロ調理なので、グループで使う大型クッカーをのせると安定感が心もとない。転倒のリスクもあり、大きなコッヘルでの煮込み料理や5〜6人分のご飯炊きは、正直あまり現実的ではありませんでした。
この「五徳の小ささ問題」はキャンプコミュニティでも古くから話題で、サードパーティ製の拡張五徳・遮熱板・防風板が多数販売されるほどのニーズがありました。実際、「ST-310 拡張」「ST-310 大きい鍋」などの検索ニュアンスで流通している改造・カスタム情報の量は相当なものです。ユーザー自身が試行錯誤しながら「もっとこうだったら」を補ってきた、そんな15年間だったとも言えます。
「公式がこのニーズに応えてくれれば」という声は、ずっとキャンプコミュニティの中に流れていました。それに対してSOTOが出した答えが、2026年発表のカコムシリーズです。
コンセプトは明快です。「ST-310を1台のグループ用調理器具に変える拡張エコシステム」。ベーススタンドで安定性と高さを確保し、そこに用途別のクッカーやプレートを組み合わせる。純正品として設計されているため、フィット感・安全性・保証の面で、サードパーティ製品とは根本的に異なります。
SOTO カコムシリーズの3つの注目ポイント
1. 転倒防止ベーススタンドによる安定性の革新
カコムシリーズの中心となるのが、ベーススタンド(ST-3110)です。Φ5mmの高強度ステンレスで作られており、耐荷重は10kgと非常に高い。10インチのダッチオーブンにも対応しているため、これまでST-310では考えられなかった本格的な煮込み調理が可能になります。使用時サイズは248×225×135mmと、グループキャンプでテーブルに置いても邪魔にならないコンパクトさを保ちつつ、収納時は約38mmの厚みに折りたたせます。ST-310の脚をしっかりと固定する構造になっているため、転倒防止機能も兼ねており、小さな子どもが周りにいるファミリーキャンプでも安心して使えるのは大きなポイントです。
2. 2.9Lおでん鍋で「キャンプ飯の幅」が圧倒的に広がる
カコム おでん鍋(ST-3111)の満水容量は2.9Lで、炊飯は最大5合まで対応します。4〜5人分のご飯が一度に炊けるというのは、グループキャンプにおいて非常に実用的です。天然木製の蓋にはSOTOの焼印が入っており、キャンプ道具としての見た目の完成度も高い。十字仕切り板が付属しており(取り外し可能)、おでん・鍋料理での具材整理に活用できます。普段のキャンプで「鍋がもう少し大きければ」と感じたことがある人には、かなり刺さる仕様です。5合炊きができると、お米を1回で炊き上げられるため、複数回の炊飯でガスを無駄遣いする必要もなくなります。
3. 煙・引火を抑えたグリルプレートで屋外調理が快適に
カコム グリルプレート(ST-3112)は、水を張る構造によって煙と引火を抑える設計が特徴です。キャンプ場での焼き料理でありがちな「煙が風向きによって顔にかかる」問題は、この構造によってある程度軽減が期待できます。PFOAフリーのフッ素樹脂加工が施されているため、食材がこびりつきにくく、後片付けが楽なのも嬉しいところ。フッ素樹脂加工のクッカーはアウトドアでは使用上の注意が必要なこともありますが、PFOAフリーであることで安全性への配慮が伝わります。焼き物専用のプレートとして、ソーセージ・野菜・お肉などを手軽に調理したい場面で活躍します。
発売前の口コミ・業界評価
カコムシリーズは2026年5月29日発売予定の未発売製品であるため、現時点では購入者レビューは存在しません。口コミ情報は取得できませんでした。
ただし、製品の発表を受けてキャンプ関連のコミュニティや情報サイトでは、ST-310ユーザーを中心に関心が高まっているようです。特に「純正品でここまで対応してくれるとは思わなかった」「ST-310がまだまだ使えそう」という方向の反応は、このシリーズが長年のユーザーニーズに応えていることを示しています。
発売後には実際のキャンプでの使用感や、ST-310との組み合わせの安定性についての情報が蓄積されていくと思われます。正式なレビューは2026年5月29日以降、各レビューサイトや動画プラットフォームで確認できるようになる見込みです。
メリット・デメリット
メリット ✅
- 純正品ならではの安心感 — SOTOが設計した専用品なので、フィット感・耐久性・安全基準が保証されています。サードパーティ製の拡張パーツにありがちな「ちょっとずれる」「使っているうちにがたつく」という不安が少ない
- ST-310の資産を活かせる — すでにST-310を持っている人が、本体を買い替えることなくグループ対応・大型クッカー対応を実現できます。バーナー自体に4,000円台の費用をかけているなら、追加投資でここまで拡張できるコスパは魅力的
- 耐荷重10kgで本格調理に対応 — ダッチオーブンや大型鍋を安心して使えるスペックは、これまでのST-310では不可能だった本格派アウトドア料理への扉を開きます
- 料理の種類に応じてアタッチメントを選べる — おでん鍋・グリルプレート・スモーカー・たこ焼きプレートと料理別に専用アクセサリーが揃っているため、キャンプスタイルに合わせて必要なものだけを揃えられます
- コンパクト収納 — ベーススタンドの収納時厚み約38mmは持ち運びを邪魔しません。すでにコンパクトなST-310とのセットで、荷物が極端に増えないのは実用的です
デメリット ❌
- ST-310/340以外のバーナーには使えない — このシリーズはST-310・ST-340専用に設計されているため、他のバーナーを持っている人には関係のないアクセサリーです
- フルラインナップは価格がかさむ — ベーススタンド(4,950円)を軸に、おでん鍋(7,700円)・グリルプレート(6,930円)・スモーカー(13,750円)と全部揃えると合計3万円を超えてきます。「必要なアイテムだけ」という選び方が求められます
- 発売前なので実使用レビューが存在しない — 2026年5月29日の発売前のため、実際の調理中の安定感・熱の回り方・清掃のしやすさなどは、購入前には確認できません
- ジンギスカン鍋・たこ焼きプレートの価格が未確認 — 一部アイテムの価格が現時点で不明であるため、全体の予算が立てにくいという面があります
他のキャンプ調理セットとの比較
ST-310を軸としたグループキャンプ調理のシステムを比較した場合、カコムシリーズはどのような位置づけになるでしょうか。
| 製品・システム | 本体価格目安 | 対応人数 | 収納性 | 拡張性 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|---|---|
| SOTO ST-310 + カコムシリーズ | ST-310:4,000円台 + カコム各種 | 1〜5人 | 高い | 高い(純正拡張) | ST-310ユーザーで拡張したい人 |
| SOTO ST-310 単体 | 4,000円台 | 1〜2人 | 非常に高い | 低い(サード頼み) | ソロキャンプ専用に割り切る人 |
| イワタニ カセットフー マーベラスII | 約8,000円〜 | 2〜4人 | 普通 | 普通 | 家庭のカセットコンロに近い使い心地を求める人 |
| コールマン ファイアープレイスケトル等のセット | 約1.5万円〜 | 2〜6人 | 低め | 普通 | ファミリーキャンプで火力重視の人 |
| ユニフレームUS-D + 専用クッカー | 1万円台〜 | 2〜6人 | 普通 | 普通 | 国産にこだわりたいアウトドア愛好家 |
こんな方は別製品を検討して
- ST-310を持っておらず、これから一式揃える人 — カコムシリーズはST-310/340専用品です。バーナーを持っていない場合、最初から4〜6人対応の専用調理セットや、ファミリー向けバーナーシステムを選んだほうがトータルコストが低くなる可能性があります
- ソロキャンプ専門で、大人数調理の予定がない人 — ST-310単体でソロ料理をこなしている人には、わざわざ拡張する必要はありません。カコムシリーズの価値はグループ調理対応にあるため、ソロ専門ユーザーには過剰投資になります
- ガス以外の熱源(焚き火・ガソリン)がメインの人 — カコムシリーズはCB缶使用のST-310との組み合わせが前提です。焚き火台や液体燃料バーナーをメインで使っているスタイルとは相性が良くありません
- 今すぐ手に入れたい人 — 2026年5月29日発売予定のため、現時点では購入できません。急ぎの場合は、市販されているサードパーティ製の拡張五徳・大型五徳を検討するのが現実的です
まとめ|カコムがあれば、ST-310が「みんなのバーナー」になる
SOTO カコムシリーズをひと言で表すなら、「15年越しの公式回答」です。
ST-310を使い続けてきたキャンプ好きが、長年サードパーティの拡張パーツで補ってきた「大きい鍋を安定して使いたい」「グループでも使いたい」というニーズに、SOTOが純正品として応えた。その意味は単なるアクセサリーの発売を超えています。
カコムシリーズが加わることで、ST-310はソロ専用バーナーからグループ料理対応のシステムへと変わります。これまで「2人以上のキャンプではさすがにST-310は役不足」と感じて別のバーナーを追加購入していた人も、このシリーズで問題が解消される可能性があります。
具体的なポイントをまとめると:
- ベーススタンドで耐荷重10kg — ダッチオーブンや大鍋が安心して使えるようになる
- おでん鍋で5合炊き対応 — グループ全員分を1回で炊き上げられる実用性
- グリルプレートの煙軽減設計 — 焼き料理がよりクリーンに楽しめる
- 純正品ならではのフィット感と安全性 — サードパーティ製への不安が解消される
2026年5月29日の発売に合わせて、まずはベーススタンドから試してみるのがおすすめです。
価格・情報は2026年4月時点の内容です。発売は2026年5月29日予定。最新情報はSOTO公式サイトをご確認ください。