施設/東北
田代元湯温泉廃旅館
八甲田山系の山中、徒歩でしか到達できない秘境温泉として知られた田代元湯。営業終了後の廃旅館建物が朽ちながら源泉に佇む。
青森県青森市駒込深沢、八甲田山系の山中にある旧温泉旅館の廃墟。
徒歩約1時間半の山道でしか到達できない秘境温泉として、1990年代までは湯治場の旅館が営業していた。
経営困難と山道の維持困難で営業終了後、建物は風雪の中に放置されたが、源泉(野湯)は今も湧き出ており、自己責任で入浴する登山者・温泉愛好家が訪れる。
原生林に囲まれた廃旅館の佇まいは独特で、八甲田山雪中行軍遭難事件(1902年)の現場域とも近接することから、地元の人ほど『田代の方の山には日が暮れたら近づくな』と語り継いできた。
【沿革・年表】
戦前から湯治場として運営、1990年代まで旅館営業、その後廃業 → 山中放置。
源泉は野湯として残る。
- 明治期湯治場として地元利用開始
- 1902/1近接する田代元湯方面で八甲田山雪中行軍遭難事件発生(直接の現場ではないが地理的に近い)
- 戦前旅館として一定の規模で運営
- 1990年代営業終了。建物放置開始
- 2000年代廃墟マニア・野湯愛好家の間で知名度上昇
- 2010年代建物の倒壊が進み危険性増加
【現象録】
- 登山道の途中、自分以外の足音が後ろから聞こえる、振り返ると誰もいないとの登山者証言
- 誰もいないはずの廃旅館の建物内から戸が軋むような音、風以外の動きを感じるとの話
- 野湯に浸かっているとき、湯気の向こうから視線を感じることがある
【所在・交通】
- 住所
- 青森県青森市駒込深沢(田代元湯) [地図]
- 交通
- JR奥羽本線『青森駅』から車で雛岳駐車場まで約1時間 → 登山道徒歩約1時間半。冬季は積雪で到達困難。
- 現況
- 廃旅館は倒壊進行中。野湯(源泉)は自己責任で入浴可。
- 訪問覚書
- 山中・熊出没エリア。装備・食料・GPS必須。冬季は積雪と雪崩のため事実上アクセス不可。日帰り計画を厳守。
【民俗・伝承】
八甲田山系は冬の遭難史で全国的に知られる雪山地帯で、田代元湯はその南斜面に位置する湯治場の名残。
八甲田の険しい自然と人の営みの境界にある場所として、独特の畏れと共に語られてきた。
関連地八甲田山、八甲田山雪中行軍遭難事件、野湯、湯治場
典拠青森市史、八甲田山、東北の野湯
【参考文献】
- 自治体史青森市史
- ガイドブック東北の野湯と廃湯
- Web田代元湯 - 廃墟検索地図
⚠ WARNING
- 山道は熊出没エリア。熊鈴・熊スプレー・複数人行動推奨。
- 廃旅館は倒壊危険。建物内に入らない。
- 冬季はアクセス不可。雪崩・低体温症リスク高。
- 野湯入浴は自己責任。源泉温度・水質を事前確認。
最終更新:2026-05-04