群馬県 · みどり市東町花輪(旧・高草木地区移転先) 神社仏閣 怪異台帳 / HAUNTED SPOT DATABASE 群馬県 · みどり市東町花輪(旧・高草木地区移転先) 神社仏閣 怪異台帳 / HAUNTED SPOT DATABASE
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神社仏閣/関東

武尊神社(呪いの廃神社・ほたかじんじゃ)

草木ダム建設(1973年)で水没した高草木集落の氏神として高地に移設されたが、人口離散と神主による御神体『日本武尊の剣』持ち出しで廃神社化。2007年『ほんとにあった!呪いのビデオ23』が肝試しカップルの怪死伝説とともに紹介し、関東屈指の呪われた廃神社として知られる。

武尊神社(ほたかじんじゃ)は群馬県みどり市東町花輪の山中に立つ、コンクリート鳥居と鉄筋造りの本殿を持つ独特の現代的な廃神社である。
元来の社地は渡良瀬川支流の高草木集落にあり、群馬・栃木両県にまたがる広大なダム計画の一翼を担う『草木ダム』の建設(1967年着工・1976年竣工)に伴い、高草木地区の住民とともに1973年(昭和48年)11月に高地へ補償移転された。
だが集落自体がダム湖の底に沈み、氏子家族の多くが下流の桐生・大間々・足利などへ離散したため、移転後の神社は氏子を失い、奉賛会も解散、神主も交代と引退を経て、最終的に御神体である『日本武尊の剣』とされる神器を持ち去ったという伝承を残して、神社としての機能を完全に喪失した。
鉄筋コンクリート造の本殿と簡素な石灯籠だけが山中に残された姿は、伝統的な木造廃神社のそれとは異質で、訪問者に強い違和感を与える。
2007年(平成19年)に発売されたVシネマ系オカルトシリーズ『ほんとにあった!呪いのビデオ Vol.23』が、若いカップルがこの神社で肝試し撮影をした帰路に事故死したという『呪いのビデオ伝承』を紹介して以降、武尊神社は全国区の心霊スポットとして爆発的に有名となった。
番組内では境内に立つ老婆らしき影が映り、その老婆は『神社を管理していた女性で、かつてここで亡くなった』と語られる。
これが噂の核となり、誰もいないはずの神社から太鼓の音が聞こえる、社殿の窓に老婆の影が映る、肝試しで訪問した者が後日交通事故・体調不良に遭うなど、関東屈指の呪われた神社としての評価が固まった。
番組放映後、廃墟マニアと心霊探訪者の侵入・落書き・破壊行為が相次ぎ、2010年代後半から地元自治会と所有者が立入禁止の柵・看板を強化、現在は外部からの目視しか許されない管理状態に置かれている。
背後にある『水没集落と離散した氏子』『近代ダム開発と消えた共同体』という歴史層が、単なる怪談以上の重みを与え、地理的・心理的双方の意味で『失われた場所』を象徴する廃神社として語り継がれている。

【沿革・年表】

草木ダム建設による集落水没→補償移転→氏子離散→神主による御神体持ち去り→廃神社化、という近代的『信仰の脱失』を半世紀かけて辿った稀有な神社。
2007年の呪いのビデオ収録が全国的怪談として完成させた。

  • 古代〜中世高草木集落の氏神として日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀る武尊神社が創建されたとされる(具体年次不明)
  • 明治〜大正高草木地区は渡良瀬川中流の山間集落として林業・農業を営み、武尊神社は集落の精神的中心であった
  • 1967年(昭和42年)国による草木ダム建設計画着工。高草木地区など複数集落の水没が決定
  • 1968〜1972年水没予定地住民の集団移転交渉。氏子家族の多くは下流の桐生・大間々・足利などへ離散
  • 1973年11月(昭和48年)武尊神社は補償事業として鉄筋コンクリート造で高地に再建・移転完了。コンクリート鳥居も同時建立
  • 1976年(昭和51年)草木ダム竣工、高草木集落は完全水没、神社は氏子のいない『山上の神社』となる
  • 1980年代残留氏子の高齢化と離散加速、奉賛会が事実上解散、定期祭祀が途絶える
  • 1990年代神主が交代・引退の過程で御神体の『日本武尊の剣』を持ち去ったと伝えられ、廃神社化が決定的となる
  • 2007年(平成19年)Vシネマ『ほんとにあった!呪いのビデオ Vol.23』にてカップル肝試しビデオが収録され、老婆の霊・事故死伝説とともに全国区へ
  • 2007年〜2010年代前半心霊スポット雑誌・YouTube探索動画で取り上げられ、不法侵入・落書き・破壊行為が相次ぐ
  • 2010年代後半地元自治会・所有者が立入禁止柵と警告看板を本格設置。住所非公開・地図ブラックアウト措置
  • 2020年代現地にバリケードと監視センサーが追加設置、訪問は外周からの目視のみ可能
【現象録】
  • 本殿の窓越しに白髪の老婆の影が立っているのが見える
  • 誰もいないはずの境内から太鼓を打つような低い音が聞こえる
  • コンクリート鳥居の前で同行者の声が突然遠くに聞こえる
  • 撮影した動画を後日再生すると、写っていなかったはずの老婆が映り込んでいる
  • 肝試しで訪問した者が帰路で交通事故・接触事故に遭う伝承(呪いのビデオ伝説)
  • 境内に入ると同行者全員が同時に頭痛・耳鳴り・吐き気を訴える
  • 本殿前で線香のような香りが漂うが発生源が見当たらない
  • 深夜に車で接近すると、ヘッドライトが急に弱くなり前進できなくなる
  • 撮影機材の電池が瞬時に消耗、または記録が消える
  • 下山後数日間、夢に老婆が現れ続けるという報告
  • 鳥居をくぐる瞬間に強い圧迫感、引き返せなくなる感覚
  • 境内の特定地点で同じ場所をぐるぐる歩いてしまう方向感覚の喪失
【所在・交通】
住所
群馬県みどり市東町花輪付近(草木ダム湖畔・旧高草木地区移転先山中。所有者・自治会の意向で詳細番地は非公開)
交通
わたらせ渓谷鐵道『神戸駅(ごうどえき)』から車で約10分・徒歩約30分。国道122号(銅街道)を北上し草木ダム手前で県道に分岐、ダム湖右岸の山道を登る。最寄り公共交通は神戸駅のみ、本数極少。住所非公開・地図サービスでもピン落とし禁止扱いだが、ダム湖周辺の登山地図に『廃神社』として暗示的に記載。
現況
鉄筋コンクリート造の本殿・コンクリート鳥居・石灯籠が現存する廃神社。御神体は1990年代に持ち去られたとされ、宗教法人としての登録もすでに失効。所有者は不明確だが地元自治会と元氏子会が見守り管理を行い、立入禁止柵・警告看板・監視センサーが2010年代後半以降強化されている。本殿内部は荒廃が進行、落書きと破壊行為の痕跡多数。
訪問覚書
立入禁止区域。柵を越えての境内侵入は不法侵入かつ器物損壊の罪に問われる。所有者・自治会は心霊スポット観光に強く反対しており、訪問の際は外周道路からの目視・遠景撮影に留めること。深夜訪問・大人数の騒ぎは110番通報事案。山道で熊・イノシシの出没区域、冬期は積雪・凍結。撮影機材の異常消耗報告多数。地元住民・元氏子会員の感情に配慮し、SNSでの位置情報拡散は厳禁。
【民俗・伝承】

武尊神社の心霊伝承を読み解く核心は、戦後日本の大規模ダム開発が地方共同体に与えた『見えない断層』にある。
草木ダムは利根川水系の治水・利水を目的に1960年代後半から76年にかけて建設された大型ダムで、群馬・栃木両県境の渡良瀬川中流に巨大なダム湖『草木湖』を出現させた。
この事業のために高草木地区を含む複数集落の住民が立ち退きを強いられ、墓・氏神・寺・田畑・屋号・親族関係といった共同体の物理的・精神的基盤が一斉に失われた。
武尊神社の補償移転(1973年)はその象徴的事象であり、コンクリートで作り直された『新しい古い神社』は、戦後高度成長期の『建築としての神社』という珍しい姿を残した。
氏子離散・神主の離脱・御神体の持ち去り、というプロセスを経て廃神社化した一連は、信仰の物理的・社会的『脱失』の典型例として民俗学的にも注目される。
2007年『ほんとにあった!呪いのビデオ23』が広めた老婆の霊と肝試しカップルの怪死譚は、こうした『場の喪失』の心理的反響としての怪談へと結晶化したものであり、関東圏の廃神社系心霊スポットの中でも特異な歴史的厚みを持つ。
なお、同じ系譜の『ダム水没集落の遺構』として山梨県甲州市の花魁淵(武田家伝承)、徳山ダムの旧徳山村、奥多摩湖周辺の遺構などとも比較される。

関連地草木ダム(1976年竣工)渡良瀬川水系高草木地区水没集落ダム補償移転事業ほんとにあった!呪いのビデオ Vol.23(2007)わたらせ渓谷鐵道近代日本のダム開発と消滅集落史
典拠『ほんとにあった!呪いのビデオ Vol.23』(2007年VHS/DVD)草木ダム建設誌みどり市史(旧勢多郡東村)群馬県神社誌草木湖周辺民俗誌ダム水没集落関連学術論文(社会学・民俗学)
【参考文献】
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⚠ WARNING
  • 立入禁止区域・柵を越えての侵入は不法侵入罪
  • 建物老朽化で天井剥落・床抜け・落石の危険、内部立入は重大事故誘発
  • 所有者・地元自治会は心霊観光に強く反対、騒音・大人数訪問は通報対象
  • 山道はクマ・イノシシの常時出没区域、特に春〜秋は要警戒
  • 冬期(12〜3月)は積雪・路面凍結で進入路が困難、車両のスタック事故報告あり
  • SNSでの位置情報・住所・地図リンクの拡散は元氏子・地元住民の感情を傷つける
  • 破壊行為・落書き・敷地内の物品持ち帰りは器物損壊・窃盗罪
  • 深夜・単独訪問は迷子・転倒・パニック発作のリスクあり
  • 心霊スポット遊びでの軽率な訪問は『失われた共同体への冒涜』として地元から強く拒否される
最終更新:2026-05-05 04:48:22