鉄道/近畿
旧余部橋梁(余部鉄橋)転落事故跡
1986年12月28日に強風で回送列車7両が橋梁から転落、地上の工場従業員ら6名が死亡した事故の現場。旧トラス橋は2010年に新橋梁化されたが、鉄骨の一部は記念展望台として保存。
兵庫県美方郡香美町香住区餘部にあった、旧山陰本線余部橋梁の事故現場。
1986年12月28日午後1時25分頃、強風(瞬間風速33m/s)に煽られ、回送中の客車『みやび』7両がトラス橋上から約41m下の地表に転落。
橋下の缶詰工場と民家を直撃し、工場の女性従業員5名と車掌1名の計6名が死亡、6名が負傷した。
事故後しばらく運休と慎重運行が続き、老朽化と相まって2010年に新コンクリート橋梁が完成、旧トラス橋は3基のみ残されて『余部鉄橋空の駅』展望台として整備された。
【沿革・年表】
1912年完成のトラス橋として山陰本線餘部駅近くに架橋。
1986/12/28の客車転落事故を機に運行と保線体制が見直され、2010年に新橋梁(コンクリート橋)へ移行。
旧橋は記念施設として一部保存。
- 1912明治45年・大正元年、橋脚11基・全長309mのトラス橋として完成
- 1986/12/28回送列車『みやび』7両が強風で橋梁から転落、6名死亡・6名負傷
- 1987強風時運転規制の運用が大幅に強化
- 2010新橋梁(PCラーメン橋)が完成、運行が新橋に切替
- 2013旧トラス橋3基を残した『空の駅』展望台が開業
【現象録】
- 事故時刻と同じ午後の強風時、海側から女性のすすり泣きのような音が混ざるとの噂
- 閉場後の旧トラス橋部分に人影が見えたとの観光客の証言
- 事故跡の真下にあたる慰霊地点で、晴天時でも一帯だけ寒気を感じることがある
【所在・交通】
- 住所
- 兵庫県美方郡香美町香住区餘部 [地図]
- 交通
- JR山陰本線『餘部駅』からすぐ。『空の駅』展望台はエレベーターで地上から登れる。
- 現況
- 現役路線(新橋)。旧トラス3基は『空の駅』として展望台保存。慰霊碑あり。
- 訪問覚書
- 展望台は無料・通年公開。冬季の強風時は運行規制あり。慰霊碑は地上駐車場側。
【民俗・伝承】
余部鉄橋は完成当時東洋一とされた高さ41mのトラス橋で、山陰の象徴的景観のひとつだった。
1986年の事故は鉄道安全と気象観測の運用見直しの転換点となった。
関連地山陰本線、客車みやび、強風事故、鉄道安全規則
典拠山陰本線史、余部鉄橋客車転落事故報告書
【参考文献】
- 公文書余部鉄橋客車転落事故報告書
- Web余部橋梁 - Wikipedia
- 観光余部鉄橋『空の駅』案内
⚠ WARNING
- 旧トラス展望台は強風時に閉鎖される。指示に従うこと。
- 事故慰霊碑では静粛に。心霊目的の振る舞いは遺族感情を害する。
- 海岸線・線路敷地は立入禁止。
最終更新:2026-05-04