戦跡/東北
旧釜石製鉄所跡(橋野鉄鉱山関連)
近代日本鉄鋼業発祥の地。1858年大島高任の洋式高炉に始まり、太平洋戦争末期の1945年7月14日・8月9日には米艦砲射撃で大被害を受けた製鉄所跡と、世界遺産の橋野高炉跡を含む産業遺構群。
岩手県釜石市にある近代日本の製鉄業発祥の地。
1858年(安政4年)に大島高任が橋野(現在の橋野町青ノ木)で洋式高炉を稼働させたのが日本初の連続式洋式高炉とされ、1858年12月1日に銑鉄を産出した。
明治期に官営釜石製鉄所が建設され、戦前は東北の重工業の中核となった。
1945年7月14日・8月9日の二度にわたる米艦隊の艦砲射撃(『釜石艦砲射撃』)で工場と市街地が大きな被害を受け、工員・市民多数が死亡した戦災地でもある。
戦後復興と日本鉄鋼業の発展を経て、釜石製鉄所は2010年代に高炉休止、現在は工場跡地と発祥地である橋野高炉跡(『明治日本の産業革命遺産』として2015年世界遺産登録)が保存されている。
2011年東日本大震災では工場跡地を含む鵜住居・両石地区が壊滅的津波被害を受けた。
【沿革・年表】
1858年大島高任の洋式高炉 → 明治官営製鉄所 → 戦前東北重工業の中核 → 1945年艦砲射撃被害 → 戦後復興 → 2010年代高炉休止 → 世界遺産化と震災復興。
- 1858/12/1大島高任が橋野で日本初の洋式高炉から銑鉄産出
- 1880官営釜石製鉄所操業開始
- 1934日本製鉄に統合
- 1945/7/14米艦砲射撃で甚大被害
- 1945/8/9二度目の艦砲射撃、市民多数死亡
- 2011/3/11東日本大震災・津波で釜石市東部に甚大被害
- 2015/7/5橋野鉄鉱山が世界遺産『明治日本の産業革命遺産』構成資産に登録
【現象録】
- 橋野高炉跡で誰もいないはずの方角から視線を感じるとの観光客の話
- 夜の旧製鉄所跡で金属を打つような音が遠くから聞こえる気がするとの体感
- 釜石市内の戦災慰霊碑前で晴天時にも一帯だけ寒気を感じるという証言
【所在・交通】
- 住所
- 岩手県釜石市鈴子町(旧釜石製鉄所跡)・釜石市橋野町青ノ木(橋野高炉跡) [地図]
- 交通
- JR釜石線『釜石駅』から徒歩約10分(旧製鉄所跡)。橋野高炉跡は釜石駅から車で約45分。
- 現況
- 旧製鉄所跡は新日鐵住金関連施設として一部利用。橋野高炉跡は世界遺産・国指定史跡として公開。
- 訪問覚書
- 旧製鉄所跡は私有地・立入制限あり。橋野高炉跡はインフォメーションセンターから案内ルートで見学可。山中で熊出没注意。
【民俗・伝承】
近代日本の製鉄業発祥の地として鉄道(釜石線)・船舶・産業の歴史と直結する。
戦時の艦砲射撃・戦後の復興・震災と津波・世界遺産化と、近代から現代までの日本の苦難と再生がそのまま集約された土地。
関連地大島高任、明治日本の産業革命遺産、釜石艦砲射撃、東日本大震災、釜石鉱山
典拠釜石市史、明治日本の産業革命遺産報告書、釜石艦砲戦記録
【参考文献】
- 自治体史釜石市史
- 公文書明治日本の産業革命遺産
- Web橋野鉄鉱山 - Wikipedia
⚠ WARNING
- 旧製鉄所敷地は私有地。許可なく立ち入らない。
- 橋野高炉跡は山中。熊出没エリアで装備必須。
- 戦災慰霊碑は鎮魂の場。心霊目的の振る舞い厳禁。
- 震災被災地への訪問は被災者・遺族への配慮を持って。
最終更新:2026-05-04