1996年3月22日、初代『バイオハザード』が世界に放たれてから30年。サバイバルホラーというジャンルを一から築き上げたカプコンが、その節目に正真正銘の「集大成」を送り出しました。
シリーズの歴史を振り返ると、不思議なくらい振れ幅が大きいシリーズです。2から4にかけて王道サバイバルホラーとしての地位を固め、5・6でアクション路線に舵を切って賛否両論を巻き起こし、7でホラーの原点回帰を果たして再び世界が驚いた。そして2019年のRE:2リメイクや2021年の「ヴィレッジ」でシリーズの評価は右肩上がりに回復し、2026年2月27日、ついに満を持してバイオハザードシリーズ最新作「バイオハザード レクイエム」が登場しました。
発売からわずか5日で世界累計販売本数500万本を突破、Metacriticスコアは88点(PS5版)という驚異的な数字を叩き出しています。ファンの間でも「シリーズ最高傑作」という声が飛び交う本作とは、いったいどんなゲームなのか。購入を迷っている方に向けて、ストーリーから価格・エディションまで徹底的に解説します。
【結論】バイオハザード レクイエムはこんな人におすすめ
- サバイバルホラーの緊張感を味わいたい方 — グレース編は資源管理・探索中心の恐怖体験。逃げるか戦うか、正解のない選択が続く
- 爽快なアクションも楽しみたい方 — レオン編は銃撃・体術・パリィが融合した高密度アクションで、ストレス発散にもなる
- バイオハザードシリーズが好きな方 — 28年後のラクーンシティを舞台に、シリーズの謎が丁寧に回収されていく
- PS5・Xbox・PCで映像美を堪能したい方 — シリーズ初のパストレーシング採用で、ゲームの映像品質が別次元に到達した
- シリーズ初挑戦の方 — 新主人公グレースの物語は本作から始まるため、シリーズ未経験者でも十分に楽しめる
基本情報
| 項目 | 内容 | |
|---|---|---|
| タイトル | バイオハザード レクイエム(BIOHAZARD requiem) | |
| 開発・発売 | 株式会社カプコン | |
| 発売日 | 2026年2月27日(金) | |
| 対応機種 | PS5 / Xbox Series X\ | S / Nintendo Switch 2 / Steam / Epic Games Store |
| ジャンル | サバイバルホラー・アクション | |
| プレイ人数 | 1人 | |
| CERO | Z(18才以上のみ対象) | |
| 価格(通常版) | 8,990円(税込)※パッケージ版・ダウンロード版共通 | |
| 価格(デラックスエディション) | 9,990円(税込) | |
| 価格(コレクターズエディション) | 12,500円(税込)※パッケージ版のみ | |
| 対応言語 | 日本語(字幕・音声) | |
| シリーズ上の位置づけ | ナンバリング第11弾(バイオハザード9に相当) |
ストーリー・世界観(ネタバレなし)
舞台は2026年のアメリカ。1998年に政府の核ミサイルで壊滅させられたラクーンシティは、28年後の現在も政府によって封鎖されたままになっています。しかしその廃墟の中では、なぜか新たなバイオハザードが静かに進行していました。
物語は二つの視点から語られます。
FBI分析官のグレース・アッシュクロフトは、サバイバーたちに謎の感染症「ラクーン症候群」が広がっていることに気づき、独自に調査を開始します。彼女は内向的で、銃の扱いもお世辞にも得意とは言えない——でも、異常なほど鋭い観察眼と推理力を持っている。そして8年前、母親がとある廃ホテルで何者かに殺害されたという過去を抱えている。調査を進めるうち、グレースは自分が「エルピス」という謎の存在の鍵を握っていることを知ります。
もう一人の主人公は、おなじみのレオン・S・ケネディ。2012年の6以来、ナンバリング作品への登場が待ち望まれていた歴戦のエージェントです。49歳になった現在も戦闘能力は健在ですが、自身もラクーン症候群に罹患しており、タイムリミットを抱えながら戦う姿が描かれます。
二人の物語は廃墟と化したラクーンシティで交差し、やがて巨大な陰謀の全貌が浮かび上がります。「エルピス」とは何か。ラクーンシティに今も生物兵器が存在し続ける理由は。シリーズの28年間に積み重なってきた謎を、本作は正面から解き明かしにいきます。
グレースの母親「アリッサ・アッシュクロフト」はシリーズのスピンオフ「バイオハザード アウトブレイク」に登場した人物で、知っている人にはグッとくる設定です。ただし、知らなくてもグレース自身の物語として成立しているので、心配は不要です。
ゲームシステム・特徴
W主人公が生み出す「二つのホラー体験」
本作の最大の特徴は、グレースとレオンでゲーム体験がまったく異なること。同じゲームの中で、二種類のホラーが楽しめる設計です。
グレース編は「RE:2リメイク」に近い王道サバイバルホラー。弾薬も回復アイテムも少なく、基本的に「逃げるか、なんとかやり過ごすか」の判断を繰り返します。インクリボンを使ったタイプライターセーブ(高難易度時)、限られたインベントリ管理、そして「The Girl」と呼ばれる強力なクリーチャーからの逃走——プレイ中はじっとりと汗をかく緊張感が続きます。
一方のレオン編は「RE:4」のアクションシステムをさらに進化させた内容。銃撃・体術・パリィに加えて「フィニッシュアタック」という新アクションも追加され、動かしているだけで気持ちのいい爽快感があります。こちらはチェックポイントセーブが採用されており、難易度も相対的に緩やか。アクションゲームとして純粋に楽しめます。
視点切り替えとパストレーシング
本作ではプレイヤーが一人称視点(FPS)と三人称視点(TPS)をいつでも自由に切り替えられます。怖さを極限まで味わいたいなら一人称、アクションをじっくり楽しみたいなら三人称と、自分のスタイルに合わせて選べる設計です。
グラフィックについてはシリーズ初のパストレーシング技術を採用。廃墟に差し込む光の陰影、水たまりに映る建物のシルエット、霧の中から現れるクリーチャーの不気味なシルエットなど、「映画を見ているような感覚」と評されるほどの映像美を実現しています。PS5のフルスペックを使い切った映像と言っても過言ではありません。
4段階の難易度設定
難易度は「アシスト」「スタンダード(モダン)」「ハードコア」「インサニティ(解放要素)」の4段階。初めてバイオシリーズに挑戦する方にはスタンダード(モダン)がおすすめで、難易度はプレイ中でも変更可能です。インサニティは文字通り「正気を疑う難しさ」なので、シリーズベテランでも覚悟が必要です。
充実した周回プレイ要素
クリア後も楽しめる設計が随所に施されています。隠し要素の収集、解放されるコスチュームや武器のアップグレード、チャレンジ達成によるボーナス、そして2周目以降で発見できるストーリーの裏側。「あの場面はそういう意味だったのか」という発見が続くため、1周クリアしても終われないと感じるプレイヤーが多数います。
レビュー・評価
批評家スコア
| メディア | スコア | コメント |
|---|---|---|
| Metacritic(PS5) | 88/100 | 115件集計。バイオ4以来のナンバリング最高評価 |
| Metacritic(Xbox) | 92/100 | 10件集計 |
| Metacritic(PC) | 91/100 | 17件集計 |
| Metacritic(Switch 2) | 90/100 | 12件集計 |
| Opencritic | 89/100 | 全プラットフォーム集計 |
| Metacriticユーザースコア | 9.5/10 | 歴代タイ記録 |
| IGN | 90/100 | 「最後の瞬間まで完全に夢中にさせてくれた」 |
| Eurogamer | 100/100 | 「30周年を息が詰まるほどの見事な演出で祝った」 |
| Game Informer | 98/100 | 「バイオハザードの最高傑作」 |
| GameWith | 8.5/10 | 「ホラーと爽快感を高次元で両立」 |
ポジティブな声
ゲームプレイに関して最も多いのは「グレースとレオンで別のゲームが2本入っている」という評価です。1本で二つの体験ができることへの満足感が高く、「グレース編が終わったらレオン編が待ち遠しくなり、レオン編が終わったらグレース編がまた恋しくなる」という声も見られます。
グラフィックについては「湿度や質感まで伝わる繊細な表現」「映画を見ているような感覚」という評価が目立ちます。廃墟と化したラクーンシティの描写は特に高く評価されており、「こんな場所に本当に行けるような感覚」と表現するプレイヤーもいました。
クリーチャーデザインについても「シリーズを通して見ても最も怖い」という声が多く、サウンドと組み合わさった恐怖演出は「耳からも怖さが伝わってくる」と好評です。
気になる点
一方でよく挙がるのが「ボリューム感」の問題です。ゲームのプレイ時間は一般的なバイオシリーズと同程度とされますが、「レオン編の体術シーンや特定のゲームシステムが中盤以降に登場しなくなる」という指摘があります。新要素が後半で活かしきれていないと感じるプレイヤーもいるようです。
ストーリー面では「後半の展開がやや駆け足」「印象的なキャラクターがあっさり退場してしまう」という声もあります。ゲームプレイの完成度の高さと比べると、脚本の粗さが目立つという評価も一部に見られます。
また、日本版独自の事情として、グロテスク表現の規制についての不満も一定数あります(Z指定ながら一部表現が制限されている)。
総評
ゲームプレイの完成度は「反則級の面白さ」とも評されるほど高く、ストーリーの粗さを補って余りある体験を提供しています。シリーズのバイオ4以来のナンバリング最高評価という実績が示す通り、2026年を代表するタイトルと言って間違いないでしょう。
シリーズ未プレイでも楽しめる?
結論から言うと、シリーズ未プレイでも十分に楽しめます。
理由は二つあります。まず、主人公グレースは本作が初登場のキャラクターであり、彼女の視点で物語が進む序盤〜中盤は、自然とシリーズの世界観が説明されていく構造になっています。
次に、本作はラクーンシティという「過去の事件が起きた場所」を舞台にしているため、プレイヤーがシリーズ1作目を知らなくても、廃墟が語る歴史的な重みを体感できます。「28年前にここで何があったのか」という謎が、物語を引っ張るフックにもなっています。
ただし、レオン・S・ケネディというキャラクターについては、過去作を知っているほど感情移入が深まる部分があります。「なぜレオンがここにいるのか」「レオンにとってラクーンシティとはどういう場所か」——そういった背景を知っていると、特定のシーンでの感情体験が格段に豊かになります。
予習におすすめの作品
| 作品 | 優先度 | 理由 |
|---|---|---|
| バイオハザード RE:2 | ★★★ | レオンの原点。本作との関係が深い |
| バイオハザード RE:3 | ★★☆ | ラクーンシティの最後が描かれている |
| バイオハザード アウトブレイク | ★☆☆ | グレースの母アリッサが登場。必須ではない |
エディション・価格比較
| エディション | 価格(税込) | 内容 | 購入方法 |
|---|---|---|---|
| 通常版 | 8,990円 | ゲーム本編のみ | パッケージ・DL |
| デラックスエディション | 9,990円 | 本編 + デラックスキット(DLC14点) | パッケージ・DL |
| コレクターズエディション | 12,500円 | 本編 + デラックスキット + スチールブック + グレースアクリルスタンド | パッケージのみ |
| 30th Special Pack | 15,389円(パッケージ)/ 13,990円(DL) | レクイエム デラックスエディション + バイオ7 ゴールドエディション + ヴィレッジ ゴールドエディション | PS5・Switch2 |
デラックスエディションのDLC内容(デラックスキット)
- コスチューム5点(グレース:DIMITRESCU、FILM NOIR / レオン:RE4、APOCALYPSE、FILM NOIR)
- 武器スキン4点(S&S M232 スキン「APOCALYPSE」ほか)
- 画面フィルター2点(APOCALYPSE、FILM NOIR)
- チャーム2点(ラクーン君、DSOエンブレム)
- サウンドカスタムパック「RACCOON CITY CLASSIC」
- ゲーム内追加ファイル「1998年の置き手紙」
メリット・デメリット
メリット ✅
- グレース編・レオン編で完全に異なるゲーム体験 — サバイバルホラーとアクションホラー、2種類のゲームが1本に収録されていると言っても過言でない
- 映像美がシリーズ最高水準 — パストレーシング採用でPS5の性能を最大限に活用。廃墟の質感・光の表現は圧倒的
- バイオ4以来のナンバリング最高評価(Metacritic 88点) — 批評家・プレイヤー双方から高評価。2026年発売タイトルの中でも上位
- シリーズ未経験者でも入りやすい — 新主人公グレースの物語は本作から始まり、世界観の説明も丁寧
- 周回・やりこみ要素が充実 — 2周目以降に発見できる要素が多く、クリア後も長く楽しめる
デメリット ❌
- CERO Z(18才以上のみ) — 年齢制限があるため、プレイヤーを選ぶ
- ストーリーに若干の粗さあり — ゲームプレイの完成度と比べると、後半の展開がやや急ぎ足と感じる部分がある
- 一部ゲームシステムが中盤以降に薄れる — 序盤に印象的な仕掛けが、後半では使用頻度が落ちるという指摘がある
- 日本版のゴア表現規制 — Z指定ながら一部表現が海外版と異なる
まとめ|30年の歴史が結実した、シリーズの最高到達点
バイオハザード レクイエムは、シリーズ30周年を堂々と祝うにふさわしい作品です。
- 発売5日で500万本突破、Metacriticスコア88点という数字が証明する圧倒的な完成度
- グレース編のサバイバルホラー + レオン編のアクションホラー、1本で二つの体験が楽しめる設計
- シリーズ初のパストレーシング採用による映像美はゲームの枠を超えた水準
- 通常版8,990円〜、デラックスエディション9,990円がコスパ的には最もおすすめ
バイオシリーズが好きな方はもちろん、久しく手が伸びていなかった方、あるいは今回が初挑戦という方にも、自信を持っておすすめできる一本です。
価格・スペック・口コミは2026年4月時点の情報をもとにしています。最新の価格はリンク先でご確認ください。