2020年に登場したSupergiant Gamesの「Hades(ハデス)」は、それまでのローグライクジャンルの常識を塗り替えた作品でした。「死ぬたびに物語が進む」という革新的な設計、圧倒的な完成度のキャラクター描写、そして何度死んでも次のランを始めたくなる中毒性の高いゲームプレイは、世界中のプレイヤーと批評家を魅了し、2020年のGame of the Yearを数多く受賞しました。
その傑作の続編として、2024年のEarly Access(早期アクセス)を経て2025年9月25日に正式リリースされたのが「Hades II」です。PC・Nintendo Switch・Nintendo Switch 2に続き、2026年4月14日にはPS5とXbox Series X|Sへも展開されました。前作を超えることができるのかという懐疑的な声も当初はありましたが、蓋を開けてみるとMetacritic 94〜95点、IGN 10/10という驚異的な評価を記録し、2025年のゲームオブザイヤーをさらっていきました。
この記事では、本作を購入検討中の方に向けて、ゲームの内容・前作との違い・評価・日本語対応・各プラットフォームの価格まで徹底的に解説します。
【結論】Hades IIはこんな人におすすめ
- 前作「Hades」が好きで、さらに大ボリュームの続編を求めている方
- ローグライクジャンルが好きで、死ぬたびに成長できるゲームを探している方
- アクションRPGの中でも、ビルドの組み合わせを考えながら遊ぶのが好きな方
- ギリシャ神話の世界観・キャラクターに興味がある方
- コストパフォーマンスの高いゲームを求めている方(3,400円〜の価格帯)
- PS5のDualSense機能やXbox Game Passを活用したい方
基本情報
| 項目 | 内容 | |
|---|---|---|
| タイトル | Hades II(ハデス II) | |
| 開発・販売 | Supergiant Games | |
| ジャンル | ローグライク・アクションRPG | |
| 正式リリース日 | 2025年9月25日(PC・Switch・Switch 2)、2026年4月14日(PS5・Xbox Series X\ | S) |
| 対応機種 | PC(Steam・Epic)、Nintendo Switch、Nintendo Switch 2、PS5、Xbox Series X\ | S |
| 価格(Steam) | ¥3,400(通常価格)/セール時¥2,720〜 | |
| 価格(Switch 2 パッケージ版) | 約¥8,000前後(北米$49.99、サウンドトラックDLコード付属) | |
| 価格(PS5・Xbox) | 約¥4,000〜5,000前後(北米価格は$29.99相当) | |
| Xbox Game Pass | 対応(発売日より) | |
| 日本語対応 | テキスト:あり/音声:英語のみ | |
| プレイ人数 | 1人 | |
| 推定プレイ時間 | 50〜200時間以上(周回前提) | |
| CERO | レーティング情報未公開(海外はPEGI 12) |
前作Hadesとの違い・新要素
主人公がザグレウスからメリノエへ
前作の主人公ザグレウスはハデス(冥界の王)の息子として冥界を脱出しようとする物語でした。続編では主人公が一新され、ザグレウスの妹にあたる「メリノエ」が登場します。メリノエは女神ヘカテーのもとで魔術師として修行した不死の冥界の姫であり、時の神クロノス(ティタン)から世界を救うために戦います。
物語は前作の後日談として設計されており、前作のキャラクターたちも登場します。前作を知っていれば深みが増しますが、本作から始めても独立したストーリーとして楽しめます。
ルートが2つに増加
前作のザグレウスは冥界の一本ルートのみ移動できましたが、メリノエは「冥界ルート」と「地上ルート(オリュンポスへ向かうルート)」の2つから選べます。これにより探索できる地域が前作の4エリアから合計8エリアに倍増しており、ゲームのボリュームが大幅に拡大しています。
アルカナシステムと魔術(マジック)バーの追加
前作の「シールドシステム」に相当する永続強化システムとして、今作では「アルカナカード」が登場します。カード同士のシナジーや「グラスプ(保有枠)」の制限によって、組み合わせを考えることがパズル的な楽しさをもたらします。
また、戦闘面では「マジックバー(マナゲージ)」が新たに導入され、単純な攻撃ボタン連打だけでなく、魔術(インカンテーション)の管理が求められるようになりました。前作よりも戦略的・思考的なプレイが求められます。
キャラクター・神々の増加
前作には約30人のNPCがいましたが、今作では約45人以上に増加。アラクネー、ナルキッソス、エコー、メデア、キルケー、イカロスなど、ギリシャ神話から新たなキャラクターが多数参加しています。ボーンを授ける神々も増え、アポロン、ヘパイストス、ヘラなど新登場の神が加わっています。
衣装・カスタマイズ要素の追加
前作ではザグレウスの衣装変更ができませんでしたが、今作ではアラクネーが作る衣装を入手することで見た目のカスタマイズが可能になりました。各衣装はビジュアルだけでなくメリノエにアーマーを付与するゲームプレイ上の効果も持っています。
ゲームシステム・特徴
死ぬたびに強くなる「ローグライク」の醍醐味
Hades IIは死んでもゲームオーバーにならない「ローグライク」形式です。メリノエは何度倒されても拠点「クロスロード」に戻り、集めたリソースを使ってアルカナカードをアンロックしたり、武器を強化したりして永続的に強くなれます。
1回のランは30〜60分程度。ランのたびに神々から「ボーン(特殊能力)」を選んでビルドを組み上げていくのが基本的な流れです。どの神のボーンを選ぶか、どのボーン同士を組み合わせるかが攻略の核心になります。
神々のボーンと無限のビルド構築
ランの中でオリュンポスの神々(アルテミス・デメテル・ポセイドン・ヘスティアなど)からボーンを受け取り、自分だけの戦闘スタイルを構築します。各神のボーンの組み合わせは膨大で、1000時間以上遊んでもすべてを試し切れないほどです。強力なシナジーを見つけた瞬間の「これだ!」という感覚が繰り返しプレイのモチベーションになります。
物語を通じた反復プレイの工夫
前作で高く評価された「死ぬたびに会話が変わる」という仕組みは本作でも健在です。クロスロードに戻るたびにNPCたちの反応が変化し、物語が少しずつ進みます。周回プレイの単調さを和らげる工夫として、前作から大幅に増量されたテキスト量がプレイヤーを飽きさせません。
120fps対応+各機種のプラットフォーム強化
PS5版はDualSense機能(ハプティクス・アダプティブトリガー)に対応し、コントローラーの振動が戦闘の質感に加わります。ロード時間はダッシュボードから約7〜8秒と高速です。
Xbox Series X版はPlay Anywhere対応でセーブデータがXbox本体とWindows 11デバイス間で自動同期されます。Xbox Game Pass加入者は追加料金なしでプレイ可能です。
Nintendo Switch 2版はドックモードで120fps、携帯モードで60fpsで動作。クロスセーブにも対応しており、SteamとSwitch 2間でセーブデータを共有できます。
Steam版は無制限フレームレート・ウルトラワイドモニター対応で、Steam Deckでも最適化されています。
レビュー・評価
各メディアのスコア
| メディア | スコア |
|---|---|
| Metacritic(PC版) | 95/100 |
| Metacritic(Switch 2版) | 94/100 |
| OpenCritic | 93/100(批評家推奨率98%) |
| IGN | 10/10 |
| DualShockers | 10/10 |
| TheGamer | 5/5 |
| GamesRadar | 4.5/5 |
| PC Gamer | 88/100 |
| GameSpark(日本語) | 8/10 |
| Steam ユーザースコア | 97%「圧倒的に好評」 |
批評家・プレイヤーの声
ポジティブな評価
IGNのレビュアーLeana Haferは「息をのむようなアートと無限に多様な戦闘がある。Supergiantがやることをこれほどうまくやっているチームはいない」と評し、前作の9点を上回る満点10点を付けました。
DualShockersは「前作を超えるのはほぼ不可能な課題だったが、Supergiantはそれをやってのけた」と絶賛。GamesRadarは「おなじみながら革新的な戦闘と、深みのある終盤コンテンツ」を称えています。
Steamの日本語ユーザーからも「ビルドがうまくはまったときの爽快感が前作以上」「キャラクターが全員立ってて愛着が湧く」「前作より広い世界で遊び応えがある」といった肯定的な声が多く見られます。
気になる点
GameSparkの日本語レビューでは「アクションの精密さゆえに、ボスの行動パターンへの対処が毎回同じになりがちで、ビルドの多様性を活かしきれない場面がある」「物語を完結させるには何十回もの周回が必要で、繰り返し要素を苦にする人には向かない」と指摘されています。
Steamコミュニティでは「視覚エフェクトが派手すぎて戦場の状況が読みにくい場面がある」「一部のビルドが他より明らかに強く、バランスの偏りを感じる」という声もあります。
総評
批評家・プレイヤーのいずれからも「前作の長所を大幅に拡大し、弱点を克服した正統な続編」という評価が一致しています。ローグライクの枠を超えた物語体験と、何度でも遊びたくなるゲームプレイのループは健在で、2025年最高傑作のひとつと言っても過言ではありません。
前作未プレイでも楽しめる?(初心者向けガイド)
結論から言えば、前作未プレイでも十分楽しめます。
本作は前作の後日談として設計されていますが、主人公・世界観・敵も刷新されており、独立した作品として成立しています。前作を知っていると一部のキャラクターの再登場や設定にニヤリとできますが、ストーリーの理解に前作のプレイは必須ではありません。
初心者向けのヒント
- 最初は冥界ルートから始める:地上ルートより難易度が低く、ゲームシステムを覚えやすいです。最初の数十回は冥界ルートに集中することが推奨されています。
- アルカナカードを優先してアンロック:ランの永続強化として最も効果が高いので、素材(アッシュ・プシュケー)を集めてカードのアンロックを急ぎましょう。
- 最初に出会ったNPCにネクターを渡す:キャラクターたちからケプサケ(特殊アイテム)をもらうことで、ランの安定性が大きく向上します。
- ボーンはシナジー重視で選ぶ:レアリティが高いボーンより、今持っているビルドと噛み合う「コモン」ボーンの方が強力なケースが多いです。
- God Mode(神モード)を活用する:難易度に困ったときは設定から「ゴッドモード」を有効にできます。このモードを使うとプレイヤーが死ぬたびに受けるダメージが軽減され、徐々に難易度が下がっていきます。恥ずかしいことは何もありません。
メリット・デメリット
メリット
✅ 圧倒的なボリューム ― 前作の倍以上の地域・キャラクター数・ボーン種類で、やり込み要素が膨大
✅ 何度も遊べるリプレイ性 ― ランごとにビルドが変わり、毎回異なる体験になる
✅ 日本語テキスト完全対応 ― 膨大なキャラクターの台詞も全て日本語で読めるため、ストーリーをしっかり楽しめる
✅ 価格の手頃さ ― Steam版は約3,400円と低価格。Xbox Game Pass加入者は追加費用なし
✅ 各機種で最適化済み ― PS5のDualSense対応・Switch 2の携帯プレイ・PCのウルトラワイド対応など、機種ごとの強みを活かした設計
デメリット
❌ 繰り返しプレイが前提 ― 物語を完結させるには数十回の周回が必要。繰り返しが苦手な方には向かない
❌ 視覚エフェクトの過多 ― 一部の場面で画面が派手すぎて敵の動きが見づらいと指摘されている
❌ ストーリーの深さは前作やや優勢 ― テキスト量は多いが、前作に比べてキャラクターの内面描写がやや薄いとの声もある
❌ 日本語音声なし ― テキストは日本語に対応しているが、キャラクターボイスは英語のみ
こんな方には合わないかも
- 同じことを繰り返すのが苦手な方 ― ローグライクの特性上、似た構造のランを何十回も繰り返します。ストーリー重視の一本道ゲームを求める方には不向きです。
- ゲームを一気にクリアしたい方 ― 本作は「少しずつ謎が明かされる」設計のため、物語の完全な結末に到達するには長期間のプレイが必要です。
- アクションゲームが苦手な方 ― God Modeで難易度調整は可能ですが、基本的にはリアルタイムのアクション操作が求められます。スローペースのRPGを好む方には合わないかもしれません。
- 日本語音声を重視する方 ― キャラクターの個性が台詞で大きく表現されるゲームですが、音声は英語のみです。英語が苦手でも日本語テキストで内容は追えますが、声優の演技を日本語で楽しみたい方は注意が必要です。
まとめ
Hades IIは、傑作ローグライク「Hades」の正統な続編として、前作を超える評価を世界中で獲得した作品です。Metacritic 94〜95点・IGN 10/10・Steam 97%「圧倒的に好評」という記録的なスコアは、ゲームの完成度の高さを証明しています。
新主人公メリノエの物語、2つの探索ルート、倍増したキャラクター・ボーン数、アルカナカードによる戦略的な永続強化システムなど、前作から進化した要素は数多くあります。Steam版なら約3,400円(セール時はさらに安く)、Xbox Game Pass加入者は無料でプレイできるという価格面での魅力も大きいです。
2026年4月14日にはPS5とXbox Series X|S版もリリースされ、DualSenseのハプティクスや120fps対応など機種ごとの強みを活かしたプレイが可能になっています。
前作未経験でも、ローグライクが初めてでも、本作はその独自の設計によって「もう1回だけ」と続けてしまう中毒性を確実に提供してくれます。迷っているなら、まずは試してみる価値のある一本です。
本記事の情報は2026年4月時点のものです。価格・仕様は変更される場合があります。最新情報は各公式ストアにてご確認ください。
参考情報源:Supergiant Games公式、Metacritic、IGN、PC Gamer、GamesRadar、Game\Spark、Steam公式ストア、電ファミニコゲーマー*